カネチコット州

喜びの数だけ喜びがある

音読効果(トロント外伝)

自信を持って言えるが、俺は舌が肥えてない。そんな俺がうまいと太鼓判を押せるコーヒー店を見つけた。ダブルのエスプレッソで2ドル80セント。安くて美味しいのに全然流行ってない。 

流行ってない色々理由はあると思うけど、売り子の姉さんが全く愛想がないのと、二人の店員が二人とも中華系なのに店の名前がパリクロワッサンだからだと思う。 

その店は微妙にフードコートから独立していて、他の店で買ったものは店の中に持ってくんな!って書いてあった。このフードコート自体が流行ってるとは言えない。そこでそんなこと言われたらますます来ない感じ。

そんな店の端っこに座ってのんびり音読してた。時差ボケで疲れちゃったのだ。歩くの嫌だし宿に帰ると寝ちゃう。だから、さびれたフードコートのそのまた外れのコーヒーショップで音読をするのだ。

すると、そんな俺に話しかけて来る人がいた。イケメンインド人。バングラデシュかもネパールかもしれないごめんなさい。「地下鉄の501に乗るにはどうすればいい?」「ごめんね観光客なの」 

彼が去って5分ほどして、さらに音読をしてる俺に、俺の2個上くらいの年齢の女性(以下センパイ)が話しかけて来た。「イートンセンターへはどう行ったらいいのかしら?」「すいませんセンパイ、俺観光客なんです」「あら私もよ」あら私もよ、って返しは面白かったぞ。面白かったしイートンセンターはちょっと聞き覚えがあるしわかるかも、と思ったけど、嘘を教えたら悪いので、何も言わなかった。その女性はすぐ横を歩いてる別の人をつかまえて同じことを聞いてた。イートンセンターは俺が思ってるのと真逆の方向だった。

トロントが俺を受け入れ始めてる。

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